気が付くと学校にいた。
スマホなど普段身に付けている物は持っているみたいだった。
周りの携帯端末が妙にハイテクなので、近くにいる人に尋ねると今から数百年後らしい。
改めて教室を見渡すと中学・高校時代の友達に似ている人々が多く、子孫のようだった。
教室にいると授業が始まる。授業自体はハイテク機器が使われて面白かった。
昼休みには、校内派閥を垣間見ることができた。だいたい先祖と同じヒエラルキーを引き継いでいるようだった。
パートナーの子孫がトップ層の奴と仲良さそうにしていたけど、陰キャが発動して声をかけることが出来なかった。でも代わりにヒロイン枠として幼馴染の子孫が抜擢された。
午後の授業が始まる。緩いらしく、昼寝したり内職している人が多い。
この隙に、過去の宝くじ当選番号をスマホにメモしておいた。これで億万長者だ。
授業が終わると下校の時間。物語らしく、ヒロインを家まで送ることに。
歩いて帰るのだけど、だいぶ治安が悪かった。近未来にありがちな、下町がスラム化して富裕層の住むエリアだけ発展しているパターンなのかもしれない。
目の前では民家に花火を撃ち込んでいる人がいたり、横では武装している外国籍の人間がハンヴィーで通り過ぎていく。この光景も記念になるかと思い、周りの景色をスマホで写真に収めていった。
送り届けた後は、ハイテクちっくになっている自分の家に帰って寝た。
朝起きると、ハイテクさがなくなり現代の家に戻っていることに気が付く。
急いでスマホを確認すると、写真は無いし、宝くじの当選番号もなかった...
夢オチかよ。今際の国のアリスじゃん。
夢の中で夢オチしてから目が覚めました。
夢くらい億万長者になりたい。